ツーリング特集

ツーリングのトラブル例

うっかり系トラブル

天気が良い休日になると、多くのライダーがソロやマスでツーリングに出かけている光景を、良く目にしますね。
身近な場所へのショートツーリングや、荷物満載のロングツーリング等々、目的地や経路は様々ですが、そんな時に起こって欲しく無いのが、ツーリングでのトラブルです。

高速道路やバイパス等を使った長距離ツーリングで良く起こしてしまうトラブルで多く見られるのは、ガス欠です。
交通量の多い東名や名神高速道路では、ガソリンスタンド(GS)のあるサービスエリアは割と多いのですが、地方の高速道路となるとサービスエリアの数が少なく、間隔も広いことが多いです。

市街地ではGSの数は多く、燃費もそんなに良くない事から、コマメにガソリン補給を行いますが、高速道路を長い時間走っていると、走行中に意外とメーターを見落としてしまう時もあります。
また、一般道でも山間部ではGSの数が少なく営業時間も短いので、ガス欠に気を付けなければなりません。

長距離ツーリングに出掛ける時には、あらかじめGSの位置のチェックと、走行予定距離を測っておくのがベストです。
ガソリン携行缶を用意しておくのも一つの手です。
万が一ガス欠になったとしても対処しやすいでしょう。

メカニカル系トラブル

メカニカル系のトラブルで多いのは、何と言ってもパンクです。
近年のロードスポーツバイクの多くがキャストホイールを採用している為、パンク修理もライダー本人の手で容易に行う事が出来ますが、出来れば起こって欲しく無いトラブルですね。

ツーリング経験の豊富な人の中には、オフロードバイク等のチューブタイヤもその場で即修理してしまう強者もいますが、初心者には難しく、高速道路では危険が伴います。
日頃から練習しておくか、無理をせずロードサービスを受けるのがベストかもしれません。

夏場に多く見受けられるのが、オーバーヒートして立ち往生しているライダーです。
水冷エンジンが一般化した現在もこのトラブルは多く、日頃のメンテナンスを怠ったことが原因となることもあります。

空冷も水冷もオーバーヒートした時は、無理にエンジンを始動させず、ひたすらエンジンが自然に冷えるのを待ちましょう。
普段のエンジン周りの整備に加えて、オーバーヒートになりかけた時の症状を把握しておくと、いざと言う時に対処しやすいでしょう。

メディカル系トラブル

夏の暑い日にショートツーリングに出かけると、半袖の軽装で日焼けしてしまい、焼けすぎて失敗した経験を持つライダーもいますね。
走行中は風が当たって涼しいのですが、直射日光が当たっている肌は、意外と後で後悔するほどの紫外線を浴びています。

最近では通気性の良い、薄手のライディング用ジャケットも多く、安全面からもTシャツ一枚で走るよりもお薦めです。
走行中の疲労を防ぐ効果もあるので、一着は最低欲しいところですね。

夏場で多いトラブルに熱中症が挙げられますが、これも避けたいトラブルです。
体のオーバーヒートとも言える熱中症は、かかってしまうと判断力が低下し、事故の原因にもなりかねません。
連続しての長時間の運転を控え、コマメに休憩を取りながら水分補給をしましょう。

出来る事なら起こって欲しく無いツーリングのトラブルですが、事前に防ぐ事が出来るケースも多いので、普段からイメトレをしておくと、対処しやすいでしょう。