ツーリング特集

東京からもアクセスしやすいヤビツ峠

ヤビツ峠って知ってる ?

ツーリングライダーなら、旅の目的に峠を走るというのも一つのだいご味です。
峠の特徴は、急なこう配やカーブが続き、息をもつかせぬライディングが、ライダーたちの心を魅了してやまないといいます。
そこで今回は、東京からも、比較的アクセスしやすいといわれる「ヤビツ峠」のご紹介です。

ヤビツ峠とは、神奈川県北西部に広がる丹沢山地にあり、この地域では数少ない南北をつなぐ、車道の峠として知られています。
このヤビツ峠峠の由来は、甲斐の武田氏と小田原の北条氏が戦った戦にあるとされています。
この地で、矢櫃が発見されたことから、この峠の由来となりました。

ヤビツ峠の特徴

ヤビツ峠は、車同士がすれ違うのもままならないほど、狭い箇所が多い峠です。
しかし、南方をつなぐ唯一の道ですので、小田急小田原線秦野駅より、路線バスも通っており、塔ノ岳や大山への登山道が通じているため、休日は登山者でにぎわいをみせます。
景色のよいこともあり、多くのライダーたちには人気の峠ですが、自転車ヒルクライムの練習場所としても、大変人気がある場所です。

また、地元の競輪選手も、街道練習に出かける場所としても知られています。
峠の秦野側から、ヤビツ峠までの途中には、有名な菜の花台があります。
また、駐車場やトイレなども整備されており、相模湾が見渡せる絶景の木造展望台もあります。

ヤビツ峠の魅力

ヤビツ峠の特徴は、最大10%程度もの急こう配もあり、適度なワインディングが続く、気持ちいい道として定評があります。
東京から、さほど遠くない場所なのですが、都心の喧騒は全くと言っていほどなく、まるで田舎道を通るかのような快適さがあります。
道路の状態は、2車線の広い道もありますが、幅の狭い1車線になっている場所も多いため、対向車に注意するなど、走行には十分な注意が必要です。

また、舗装は決して良いとは言えず、コーナー途中に砂や落ち葉が広がっていることも多いため、十分にスピードを落として走りましょう
。季節によっては天候も変りやすいため、雨対策なども十分に行って出かけます。

ヤビツ峠までの基本ルート

ヤビツ峠までの基本ルートは、スタート地点を秦野中井ICとして、そこから道志みちを抜けて、山中湖までのコースが基本ルートとなります。
東京からは、東名高速道路の「東京IC」から「秦野中井IC」まで、約30分ほどで到着できますので、半日ほど時間をかけて、気軽にツーリングを楽しむことができます。
ヤビツ峠までのルートは、秦野中井ICから県道71号を少し北上すれば、ヤビツ峠への標識が出ています。

しばらく街並みを進み、10分の走行していると、次第にのどかな風景が広がってきますので、まずは頂上に近い「菜の花台」を目指しましょう。
展望台を過ぎると、丹沢名水「護摩屋敷の水」が汲めるポイント、護摩屋敷橋がありますのでぜひお立ち寄りください。
ふもとから宮ヶ瀬湖までは約30km、1時間程度もあれば十分にたどりつきます。