夏にこそ行ってみたい三陸海岸丸
三陸海岸ってどんなところ?特徴は?
三陸海岸は、青森県八戸市の鮫角から宮城県石巻市の万石浦へとつながる海岸沿いの道路です。
北部は断崖が連なる海岸段丘の地形、南部は入り組んだリアス式海岸となっており、同じ海沿いの道でも変化に富んだ景色が楽しめます。
沖合は世界三大漁場の一つとしても有名な三陸沖が広がっており、海の幸に恵まれた地域で、グルメが楽しめるエリアとしても人気です。
海岸は全長が600キロメートルと、かなり距離を走るので、全てを制覇するなら一泊から二泊程度かけるのがおすすめです。
海岸線だけでなく内陸部に足を伸ばし、ワインディングロードを走るのも楽しいでしょう。
魅力的なルートなので、夏休みになると全国からライダーが集まってきます。
冬場は厳しい寒さと雪に閉ざされ、足を運ぶのは難しい季節ですが、夏はツーリングの最適のシーズンです。
まぶしい日差しと海風を感じながら走り抜ける三陸海岸は、最高に気持ちの良いルートとなります。
空の青、日差しを反射してキラキラ光る紺碧の海、そして木々の緑に囲まれながら、北陸の自然を全身で感じられるおすすめのツーリーングコースです。
ルートはいろいろありますが、海岸沿いを北上するルートである、釜石からスタートし鵜ノ巣断崖を目指す、景勝地をたどりながら走るルートが一般的です。
変化に富んだ美しい風景と海鮮などのグルメが魅力
三陸海岸は、さまざまな表情の変化が楽しめるドライブウェイです。
有名な観光スポットでは、三陸沖で捕れた魚の水揚げ港である気仙沼漁港が人気です。
宮城県気仙沼市にある大きな漁港で、夜は美しくライトアップされ、昼の表情とは異なるロマンティックな風景が楽しめます。
また、岩手県大船渡市にある末崎半島の南端6kmの海岸線は「碁石海岸」と呼ばれています。
国から名勝・天然記念物などに指定されている国立公園であり、三陸ジオパークにも含まれている名勝地です。
入り組んだ海岸線に複雑な形の岩が海から頭を覗かせており、碁石浜には碁石の形をした石が波に洗われながら、多数打ち上げられています。
岩手県宮古市にある「浄土ヶ浜」も、美しい景色で知られるビュースポットです。
碁石が浜の石は黒色ですが、こちらは白い岩と白い小石で構成される入り江が特徴となっています。
青い空と海、緑の木々と白い岩や石との対比が美麗で、ここを訪れた僧侶が「まるで浄土のようだ」と褒め称えられたことから浄土ヶ浜と呼ばれるようになったそうです。
北上すると、リアス式海岸から海岸段丘へと変わります。
そのなかでも海岸段丘の景勝地として知られるのが、北山崎の「鵜の巣断崖」です。
岩手県下閉伊郡に位置し、断崖絶壁から眼下に広がる海を眺めながら走る爽快感はツーリングならではです。
高さ200mの断崖から見下ろす風景は圧巻ですから、ぜひ鵜の巣断崖展望台に立ち寄ってみてください。
このほかにも、たくさんの景勝地があり、長いツーリングでも飽きることがありません。
走り疲れたら、おいしいグルメでエネルギー補給しましょう。
新鮮な魚介類が有名ですが、特に人気なのは牡蠣やホタテ、うになどをぜいたくにトッピングした海鮮丼です。
三陸を訪れたら、一度は食べたいメニューです。