勇壮な龍泊ライン
津軽の大自然を感じながら走る龍泊ライン
龍泊ラインは、津軽半島の大自然と海がたっぷりと楽しめるドライブウェイです。
津軽半島の先端にある龍飛崎と小泊を結ぶ約20kmにわたる道路で、国道339の一部となっています。
日本百名道にも選ばれており、青森県のツーリングスポットとして人気です。
龍泊ラインへ東京・名古屋・大阪方面から出かけるなら、小泊を起点に竜飛崎へと北上するコースが一般的です。
左手に日本海が広がる道を海岸線に沿って走ると、「恐れ石」が見えてきます。
そこを通過して、坂本台展望所がある「萱部」の漁場に至るとここから内陸部へと入ります。
海沿いから山岳ラインへと風景が一転し、とてもドラマチックです。
つづら折りのワインディングロードとなっており、バイク乗りにはたまらないカーブが続きます。
バイクを右へ左へ傾けながら走ると、視界には海と山が交互に開け、豪壮なパノラマが楽しめます。
整備された道がとても走りやすく、とても快適です。
小泊からは上り坂となり、逆に龍飛崎からだと下り坂となります。
津軽の美しい風景が満喫できるのが魅力
龍泊ラインの魅力は、何といっても津軽の風景を満喫できることにあります。
津軽半島を縦断する青森の主要道路ですが、渋滞も滅多にありません。
東北ならではの雄大な自然が五感を刺激し、ワクワクが止まらないルートです。
わずか20kmのルートに津軽の良さがぎゅっとつめこまれており、何度でも走りたくなることでしょう。
見所は小泊からの海岸線にある七つ滝です。
また、海岸ルートは奇岩が立ち並び、荒々しい日本海の景色が楽しめます。
山岳道路に入りスプーンカーブが続く道を上っていくと、頂上に眺瞰台があり、龍泊ラインの中でも見逃せないビューポイントです。
360度広がるパノラマの展望台からは、バイクで上ってきたワインディングロードや、眼下に広がる紺碧の海、目的地である龍飛崎、その更に先にある北海道の松前半島まで見渡せます。
そして到達点の龍飛崎も、眺望が素晴らしいビューポイントです。
この辺り一帯は津軽国定公園となっており、美しい光景が広がります。
津軽半島の先端の岬ですから、海峡を隔てて北海道が見えるのもロマンを誘います。
龍飛崎の灯台は津軽海峡の安全を見守る重要な施設で、日本の灯台50選にも選ばれており、白亜の外観が海と空の青を際立たせています。
また龍飛崎は、強風が吹き抜ける“風の岬”としても知られています。
地名の由来は、アイヌ語で刀の先端を意味するタム・パだといわれており、津軽海峡に突き出ている土地を意味しているといわれています。
タム・パに龍飛という漢字が当てられ、現在の呼び名となりました。
龍が飛び立つにふさわしい強風が吹き荒れる岬付近では、強風を活用した風力発電も行われています。
龍飛崎へと至る龍泊ラインからも、道沿いに白く巨大な風車が立ち並ぶ風景が眺められます。
また、龍飛崎の近くには、カルト的な人気を誇る「階段国道」もあります。
国道339号線の道路でありながら車が通れず、人が上り下りする階段となっている区間で、こちらも一見の価値ありです。