バイク売却をしつこく迫られたら
契約日から8日以内ならクーリングオフ可能
バイクを売りたいと思って査定を依頼したのはいいけれど、想像していたよりも安い査定額を提示され、おまけにしつこく売却を迫られてしまって閉口したという経験談をよく聞きます。
出張査定の場合などは業者の担当者に居座られてしまい、つい気弱になってバイクを売ってしまったというライダーも少なくありません。
本当はもっと高い値段で売りたかったのに、業者があまりしつこくてつい根負けしてしまったというような場合、クーリングオフ期間内ならバイクを取り戻すことができます。
バイク売却のクーリングオフ期間は、契約を交わした日から8日以内と決められています。
ですから、売ってしまった後で後悔したという場合には、クーリングオフをぜひ活用しましょう。
クーリングオフは「Cooking Off(頭を冷やす)」という意味で、後になって冷静に考えてみて、やっぱり売るのをやめたいときなどに活用できる消費者の権利です。
ちなみに、クーリングオフができるのは出張買取だけで、自分でバイクを買取ショップに持ち込んだ場合にはクーリングオフは適用されませんので注意しましょう。
クーリングオフの手順
クーリングオフを行うには、書面で通知をしなければなりません。
買取業者から「書面を受け取っていない」と言われたら困りますので、特定配達記録郵便か簡易書留、または内容証明郵便でクーリングオフを申請するのがポイントです。
内容証明郵便は作成・手続きがちょっと複雑ですが、相手が確実に受け取って内容を確認したという点で法的な効力があるのでおすすめです。
内容証明郵便を出すときは、専用の原稿用紙を購入することがポイントです。
特定配達記録郵便としてハガキでクーリングオフを通知するときは、必ず両面コピーを取ってから郵送したいものです。
ハガキの裏面にはタイトル「契約解除通知書」と契約年月日、バイク名、契約金額、買取業者名、担当者名を記入した後、「上記日付の契約を解除します。尚、引き渡し済みの商品を返還してください。」と書き、日付と自分の住所・氏名を記入します。
困ったら消費者センターへ
バイクの買取業者の中には、少数ですが悪徳業者もいます。
クーリングオフの期間内に電話をかけても、いつも担当者が不在で引き延ばしをしようとしているような場合には消費者センターに相談してみるのが一番です。
クーリングオフについて説明をしないような悪徳業者であれば、8日間を過ぎても解除通知をすることができます。
消費者センターは全国各地に設置されていますし、消費者ホットライン188番に電話をして相談をすることもできます。
なお、土日は消費者センターの代わりに国民生活センターに相談をすることもできます。
一人で悩まずに、専門家に相談してみましょう。