色のついた道路はどのような意味がある?
道路をカラー舗装する目的は?
バイクで市街地を走っていると、ときどきカラー塗装された道路に出会うことがあります。
ほとんどはグリーンや赤などのカラー舗装ですが、なぜ色が使われているのかきちんと把握しているライダーはけっこう少ないのではないでしょうか。
カラー舗装の目的は、視環境を改善することによって抑止力を強化し、歩道部をきちんと確保して歩行者を保護することにあります。
道路をカラー舗装することによって道路の境目が明瞭になり、自転車通行帯と自動車の通行帯を明確に識別できるのも大きなメリットです。
また、目標物を表示する役目を果たしていると同時に、滑り止め効果もあります。
色によって異なる効果が得られるのがカラー舗装の特色
カラー舗装には主にグリーンや青色、赤色などが使用されています。
どの色を使用するかについて決まった規則というものはありませんが、グリーンは通学路に使われることが多いのが特徴です。
一方、青色は自転車通行帯、赤色は歩車道区分・交差点などで注意を喚起をしたい場合によく使用されます。
カラー舗装に使用されるのは脱色アスファルトで、着色性がいいため、鮮やかで識別しやすい色を表現することができます。
青色は集中力を高める効果がありますので、安全運転を促したいときにはぴったりです。
また、グリーンのカラー塗装を施されている道路は「グリーンベルト」とも呼ばれており、歩道がない道路などでしばしば使われています。
グリーンベルトを見たら「通学路で子どもが歩いていることが多い」と判断すれば、安全走行にもつながります。
近ごろカーブ区間で側壁などに衝突する事故が多くなっているため、赤色のカラー舗装を施すことによって「速度を落とすように」と呼びかけています。
赤色は「禁止」と強調の意味を持ち合わせていますから、駐車禁止や進入禁止、一時停止などの注意を喚起する際に赤色がよく使われます。
滑り止めとしての効能も期待できるカラー塗装
カラー塗装のメリットのひとつに、滑りにくいことがあります。
アスファルトの路面に「ニート工法」といって樹脂系滑り止め舗装を施すことで、道路の安全性がUPします。
ニート工法はアスファルトに硬質骨材を散布して固着させる薄層カラー塗装で、聖堂停止不良やスリップの抑制に対して大きな効果が期待できます。
カラー塗装がされている箇所というのは、何らかの意味で注意が必要な場所・交通事故が起こりやすい場所です。
走っていてカラー塗装を見かけたら、普段よりもより安全走行に気をつけるようにしたいものです。
なお「景観に配慮した防護柵の整備ガイドライン」には、カラー塗装の色の彩度や明度、さらに使用する幅などに関しての細かい指定が記述されています。